図絵曼荼羅成立要因24 1-2 善無畏三蔵、一行禅師の曼荼羅理解

初めての方は「図絵曼荼羅成立要因1」からどうぞ

「図絵曼荼羅成立要因23 1-2 曼荼羅とは何か?マンダラ 本質を有するものと本質」のつづき

「本質を有するもの」と「本質」

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との間には、

明らかに大きな隔たりがある。

 この問題に対し、

漢訳『大日経』では、

「漫荼羅者其義云何 仏言此名発生諸仏 漫荼羅 極無比味 無過上味」

とし、

『大日経疏』では、

「梵音漫荼羅 是攅揺乳酪成蘓之義 漫荼羅是蘓中 極精酵者浮聚在上之義 猶彼精酵不復変易 復名為堅 浄妙之味 共相和合 余物処不能雑 故有聚集義 是故仏言
極無比味 無過上味 是故説為漫荼羅也 以三種秘密方便 攅揺衆生仏性之乳 乃至経歴五味成妙覚醍醐 酵浄融妙不可復増 一切金剛智印同共集会 於真常不変 甘露味中最為第一 是為漫荼羅義也」

とする。
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 両書共に「マンダラ」を

「マンダ」と「ラ」に分節せず、

「マンダ」の意味だけを

とっている。

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越智淳仁氏は、

「この『大日経』の

チベット資料と漢訳資料の

解釈の相違は、

漢訳が使用した梵本が

欠陥本であった理由によるもの

と考えられる」

としている。

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 確かに、

そうも考えられるが、

筆者には善無畏三蔵、

あるいは一行禅師が

「マンダラ」=「仏の悟りの世界」

という解釈に基づき、

「マンダラ(本質を有するもの)」と「マンダ(本質)」

を確信犯的に

イコールで結んだのではないか

と思えるのである。

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 密教成立に関わったインドの諸師が、

曼荼羅を「マンダ(本質)」ではなく

「マンダラ(本質を有するもの)」

と呼んだことと、

第三顕現において顕現した曼荼羅が

第四顕現において消え去ること

の間には、

何らかの重要な関係性がある

ように思われてならない。


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「第一章 第二節」おわり

「図絵曼荼羅成立要因25 第二章 意識に蔵されているマンダラ  第一節 曼荼羅出現の場」につづく

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