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e21 タイ バンコク レスキューとおっかけと死体

はじめての方は「e1 タイ1 スコータイ マハタート寺 ぶよぶよとした世界」からどうぞ

「e20 チベット ラサ2 爆弾テロに遭遇2 催涙ガス 催涙爆弾 情報操作」のつづき

bangkok 1

 バスは、長い間、停まっていた。

 南国の夜のなまぬるい空気が、

開け放された窓からぬるりと侵入し、

肌にまとわりつく。

 乗客がまばらなバスの中には

タイの演歌が控えめな音で流れていた。

 テープに合わせて陽気な運転手が、

体をくねらせながら歌っている。

bangkok 1

 バスがゆっくりと走り出しては、

また止まった。

 乗務員のおばさんは

眠そうな目をこすりながら窓から首を出した。

「事故だね」

 運転手が、演歌のメロディーにのせて

知ってるよと答えた。

20090120-bus.jpg

 突然、後ろから、

青いサイレンが猛スピードで追い越していった。

 レスキューだ。

 その後を何台ものスクーターが追いかけてゆく。

 レスキュー隊はボランティアだが、

合法的に暴走できるので、

若さがありあまった者たちが志願してくる。

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 警察がのんびりしているタイでは、

意外と重宝しているそうだ。

 レスキュー団体はいくつかあり、

事故情報が入ると一斉に出発する。

一番早く現場に駆けつけた団体だけが、

その現場を仕切れるのだ。

agigcijkae9k55f6b9eeg (1)

 最近では、あまり残酷な写真は使われなくなったが、

この頃は、まだ腸が飛び出した遺体や、

脳髄が頭から流れ出しているものまで、

カラー写真で新聞に載っていた。

 そこには遺体だけでなく、

現場に一番乗りしたレスキューの隊長も

一緒に撮影される。

 隊長はちょっとした有名人だ。

00420_31.jpg

 顔が整った隊長がいるレスキュー隊には、

おっかけがつく。

 おっかけは大抵、

死体写真などを好んで見るような

奇特な少女たちで、

運が良ければ自分たちも、

生の死体をみれるとあって、

スクーターで暴走していく。

agigcijkae9k55f6b9eeg (1)

 感受作用を道としない限り、

官能的なものは退廃の種子となる。


 それは、心の連続体を汚染し、

増長し続けるおぞましい苦痛として現象化する。


 現場は手際よくテープで結界され、

いくつものフラッシュがたかれていた。


2009-09-12.jpg

「e22 タイ バンコク2 レスキューとおっかけと修行者と死体」につづく

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8月の阿字観講習会、月例観音供はお休みです。

9月から少人数制で瑜伽行(ヨーガ、呼吸法、瞑想)実践修行

9/12(日)舎摩他実習会 集中力をつける瞑想法です。

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