e23 ネパール ポカラへの道程1 バスと土砂崩れと太陽

はじめての方は「e1 タイ1 スコータイ マハタート寺 ぶよぶよとした世界」からどうぞ

「e22 タイ バンコク2 レスキューとおっかけと修行者と死体」のつづき

Pokara02.jpg

 山々に囲まれた谷間の

斜面に削り出された道路上で、

バスは長い間、停まったままだった。


 車内ではイスラエル人たちが、

いつ走り出すのか

と騒ぎ続けている。


 一時間ほど待たされた後、

乗客は全員、降ろされた。

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 預けていた自分の荷物を渡され、

「歩け」

とだけ言われた。


 斜面に沿って湾曲した道路に、

ポカラへ向かうバスが

十数台連なっていた。


 私は重い荷物を背負って、

連なるバスの傍を歩いて行く。

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 日射しが強かったが

遮るものが何もなかった。


 長い間、上り坂が続く。


 途中で座り込んでいる者もいる。


 強力な太陽光が私に、

熱の塊となったアスファルトに

くっきりと浮かぶ影しか

見せないようにしていた。

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 先頭のバスまで歩き着いたとき、

バスの周辺は、

道路に倒れ込む外国人で埋め尽くされていた。


 長時間、強い日射しの中で歩かされ、

ほとんどの旅人が衰弱していた。


 先頭バスの先には、

道は続いていなかった。 


道路は、深い谷底へ流れ落ちていたのだ。

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 私は、バックパックからタオルを出し、

熱くなった頭に被せると

道に座り込んだ。


 熱い。

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 土砂崩れは、

人力で開通できる規模ではなかったが、

それでもネパールの人足たちは、

スコップで土砂を掘っていた。


 時計は2時を指していた。


カトマンドゥを出てから、

 7時間が経っていた。


 ポカラまで

6時間半で到着する予定だった。


 私が持っていた6時間分の水は

すでに飲み干されていた。

 
 脱水症状に陥ってる者も何人か出てきた。


 考えても仕方がない場面での考察は、

無駄な疲弊を招くだけだ。


 私は座ったまま意識を内側へ向けた。


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「e24 ネパール ポカラへの道程2 蹂躙された村 ひき殺された老婆」につづく

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